花見を楽しむための基礎知識

お花見のいろいろな楽しみ方

お花見には、やり方、場所選びの観点などから言って、いろいろな楽しみ方があるでしょう。その代表的なものに夜桜があります。昔は、夜桜と言えば、うっすらと照らす月明かりなどに照らされ、夜の闇の中で薄っすらと浮かび上がる美しさを愛でるものでしたが、最近では、人工的にライトアップすることで、また違った美しさを鑑賞できるようにもなりました。

この夜桜を愛でるという風習がいつから始まったのかというと、江戸時代の吉原が発端だと言います。もともと平安時代に花見の風習が始まり、その後、京都の醍醐寺で豊臣秀吉が大々的な花見を行ったことで、一般庶民にも花見の存在が知れ渡ったわけですが、吉原の遊郭でも楽しめるようにということで、大きな桜の木を吉原大門の奥に植え、提灯の明かりで照らし、その幽玄で美しい雰囲気を作り出していたのが、夜桜の始まりだと言います。

その夜桜の三大名所として有名なのが、東京都の上野恩賜公園、新潟県の高田公園、そして青森県の弘前公園です。上野恩賜公園では、2,500本ものボンボリが灯り、特に不忍池周辺には桜並木が続き、都会とは思えないような幻想的な雰囲気を醸し出します。また、高田公園では、堀端に3,500本ものボンボリが灯り、その明りがお堀の水辺に映えます。そして、弘前公園では、堀に散った花弁と白亜の天守閣のコントラストが何とも言えない華やかさを演出します。

さらに、夜桜に加えて、見る場所によっても桜は違った姿で、さまざまな美しい景色を醸し出してくれます。例えば、1との絵になるお城、もしくは寺や神社と共に鑑賞したり、船に乗り、水辺で下から鑑賞したりなど、さまざまです。短い期間しか咲かない桜ではありますが、いろいろな形で楽しんでいきたいものです。