桜の種類

緋寒桜

緋寒桜は別の名を寒緋桜とも言い、早春つまりまだ寒い時期に、緋色あるいは濃桃色の小花を、若葉よりも先に咲かせることからこの名前が付いています。また、この桜の開花期は1~2月上旬で、これは旧暦の正月にあたることから、ガンジツザクラと呼ばれたりもします。

バラ科サクラ属の5m程度の落葉小高木で、花びらだけでなく、がくの部分までしっかりと緋色をしており、1.5~2.5cmくらいの釣鐘状の花が俯いたように、開ききらない状態で花が咲きます。そのため、キキョウ科のカンパニュラ属の花が下向きに咲くことと関連させ、カンパニュラのようなという意味のcampanulateという学名が付けられています。

自生する地域としては、中国南から台湾にかけた辺りで、「桜」と言えば沖縄ではこの緋寒桜を指すと捉えていいほど、多く見られます。そのため、桜の開花予想や開花宣言と言えば、奄美や沖縄では、この緋寒桜に焦点を当てたものとなっています。

しかし、この緋寒桜は沖縄では野生化して生えているが、一般的に日本では、他の品種の桜と交配した際に、この桜の下向きに花が咲く性質がうまく影響を与えることで、さまざまな作品が作れると喜ばれ、園芸品種として扱われています。

では、沖縄にも咲く桜として有名なこの緋寒桜の名所について、少し紹介しておきましょう。最も有名なのが、沖縄の本島北部の半島にある八重岳という標高453mの山に咲くものです。

この山に向かう道沿いには4000本の緋寒桜が植えられており、1月中旬には開花、また、その頃から2月上旬まで、桜まつりが行われます。ドライブしながら、桜を楽しめるということもあり、たいへん人気のあるスポットとなっています。