桜の種類

霞桜

霞桜は15~20m程度の高さに育つ、ヤマザクラに似た部分を持つ、バラ科の落葉高木です。

倒卵状楕円形で、8~12cmくらいの長さの葉を持ち、若葉の時期には淡茶緑色あるいは緑色になります。ヤマザクラと違うのが、白みがない葉の部分で、霞桜の場合、この葉や花に毛があるというところで、このことからケヤマザクラと呼ばれることもあります。

また、花が開く時はヤマザクラより少し遅めの4~5月頃で、淡紅白色あるいは、白色の3cmくらいの5枚の花弁が一斉に開き、その後2~3週間程度咲き続けます。花の咲き方としては、木全体に広がる形で非常に美しく、これが霞のように見えるということが名前の由来となっています。

九州、四国、本州、北海道の日当たりの良い山地の斜面であれば、ほとんどの地域でこの霞桜は自生し、国外でも朝鮮半島や中国北部などでも花を咲かせます。

この霞桜が見られる場所を少し紹介しましょう。まず、福島県二本松市郭内にある霞ヶ城公園で、4月上旬~中旬頃に見ることができます。名前にも霞という文字が使われているこの城は、もともと春に起こる春霞のために、城全体が霞んで見えたことから来ており、今ではさまざまな桜を持つ場所となり、1700本もの桜が咲き誇ります。

また、「日本さくら名所100選」にも選ばれている、桜の名所です。ここには、桜の代表とも言えるソメイヨシノも4500本あり、石垣を包み込む形で花を咲かせいる様子は、特に頂上の石垣から眺めるとたいへん美しい景色が広がります。夜にはライトアップもされるため、城の白壁に映え、また違った味わいを演出してくれるのです。