花見に関連する作品

音楽

桜に関する音楽と言えば、もちろん1番に出てくるのが日本の伝統的な曲である「さくらさくら」です。この曲は、子供が琴を習う際に、その練習用の曲として、幕末期や江戸時代頃に作られたものです。このメロディには、実は、13小節目からが違うメロディとして3種類作られており、優美な曲調が魅力となったため、明治期に、現在歌われている歌詞がつけられ、歌としても広がりを見せました。

それから時代の変遷とともに、さまざまな編曲がなされ、また一味違った曲に姿を変え、多くの人に親しまれてもきたのです。中でも最も有名なものが、宮城道雄の「さくら変奏曲」で、また、編曲の仕方が一味違った珍しいのには、エレキギターで和風アレンジを施し、琴のような音を作り出しているものがあります。これは、日本のエレキインストバンドの井上宗孝とシャープファイブが演奏しています。

また、桜そのものが出ているわけではないが、春の花の情景を表現したものに、瀧廉太郎の「花」があります。これは、明治33年(1900)に季節の巡りを表現した歌曲集「四季」の中の第1曲目となっています。

この曲は、もともと「花盛り」というタイトルでしたが、他の3曲のタイトルは「納涼」「月」「雪」となっており、これらとのバランスをとるため、「花」とされた、武島羽衣が作詞した、比較的テンポの速い春のだわやかな、躍動感を感じられます。歌詞の中では、隅田川で、当時盛んだったボートレース等のことも描かれ、目にありありと情景が浮かび上がる曲です。