花見に関連する作品

映画

桜や花見というものは日本を象徴するものの1つと言えます。また、ゆったりとした美しさ、それとともに、そこにあるということで、繊細ではかない空気感をもたらす桜は、古い時代からさまざまな文学作品をはじめ、芸や音楽にまで取り入れられ、表現されています。

一方、外国では桜の花があるところもありますが、花見を行うなど、日本ほど桜という花、そしてその風流さに、普段の生活の中では注目していません。しかし、桜や花見といった日本特有の行事は諸外国でも関心を持ち、旅行の際に見に来る人や、文学作品の中に描かれたりしています。

桜が出てくる諸外国の話で、映画化されているものと言えば、「櫻の園」や「HANAMI」があります。「櫻の園」はロシアの有名な小説家であるチェーホフが書いた作品で、日本で女性漫画家である吉田秋生が映画化したものです。

内容としては、桜の園という屋敷に住む一家の話で、もともとは裕福であるにも関わらず、父親であるラネーフスカの金遣いの荒さゆえに、この桜の園が競売に出されてしまうというところから始まります。紆余曲折はありながらも、その後、結果的には桜の園の屋敷は売らなければならなくなってしまいます。

そして、クライマックスでは、桜の園という名前の由来ともなっていた庭の桜が、次の住人の意向で伐採されます。また、その横では静かに息を引き取っていくフィールス。この情景には、命の終焉と、ラネーフスカヤ一家の楽しかった日々の終焉とが描かれており、そこに美しい桜が消えていくということが加わり、何とももの悲しく、言いようのない切なさを感じる作品です。