桜の名所

上野恩賜公園

上野恩賜公園は、現在、一般的に動物園でよく知られる上野公園のことです。ほかにも、武蔵野台地の端にある上野台にあるという、その立地ゆえに、上野の山と呼ばれたり、上野の森などという呼ばれ方もします。

上野公園は、明治6年(1873)、深川、芝、飛鳥山、浅草と並び、公園として日本で初めて指定された歴史ある公園で、江戸時代には東叡山寛永寺の境内地、明治維新後には官有地、大正13年には官内省となり、その後、東京市の下賜を受け、今の恩賜という言葉の付いた名称になった、非常に歴史のある公園です。

もともとは、鬼門である江戸城の丑寅の方角を封じるために、三代将軍であった徳川家光が東叡山寛永寺を建てたのが始まりで、その後の明治3年(1870)には、蘭医のボードウィンが、病院と医学校の予定地として上野の山を観察した際、その素晴らしさから日本政府に公園として残すよう助言し、明治6年(1873)、公園と指定されたのです。

このように、歴史ある上野恩賜公園ですが、近世の頃から桜の名所としてもその名が知られるようになり、その美しさは、日本さくら名所100選に選ばれるほどです。ここには、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオカンザクラなど約1,000本の桜が、総面積35万㎡に咲き誇ります。この桜は、遡ること江戸時代に、寛永寺を建立した際、天海僧正が境内に植えたことが起源となっています。

ほかにも、その美しさで有名な、史ヶ岡の南にある不忍池や、彫刻家高村光雲が作った、西郷隆盛像などもあるほか、動物園、美術館、博物館などもあるので、見所満載です。