桜の名所

吉野山の中千本

日本さくら名所100選にも選ばれている、奈良県の吉野山で見ることができます。吉野山と言えば、歴史に関連するさまざまな場面で耳にすることがあるように由緒ある、古くから親しまれる山で、吉野川南岸から大峰山脈までの尾根が続く山稜を指します。

その中でも、最もその名が知られる吉野山の中千本がある吉水神社は、世界遺産に登録されているほど歴史ある、重要な神社です。7世紀後期、山上に金峯山寺を開いた役業者が、ヤマザクラの木で、蔵王権現を刻み、その後、信者たちが桜の苗木を寄進してきたことが、この名所の始まりとされています。

吉野山一帯は、中千本だけでなく、地域ごとに下千本、中千本、上千本、奥千本と分かれており、吉野神宮と、ロープーウェイ周辺を下千本、吉野水分神社付近を上千本、さらに奥の西行庵一体を奥千本、そして先程の中千本となっています。そして、この4カ所で毎年、約3万本の桜が、約3週間美しく咲き誇ります。

では、その中でも特に見所と呼べる箇所を少し紹介しましょう。まず、下千本エリアの昭憲皇后立碑付近では、吉野山下千本全体を見下ろすことができ、七曲り坂に咲いた桜が一面じゅうたんのように広がり、特に朝日が照らした桜は見ものです。

次に、中千本エリアの吉水神社です。中千本と上千本を一望することができ、特に、ここからの上千本はたいへん美しい眺めです。加えて、同じく中千本エリアの五郎兵衛茶屋や、上千本エリアの花矢倉展望台もおすすめの場所と言えます。